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語学教育の歴史のもつ意味② [語学教育]

ちょっと専門的になりますが、英国の英語教授の歴史を改めて実感したのは、江川康一郎氏の翻訳による、「実例英文法」(A Practical English Grammer)に出会った時です[目]。(訳者は、高校以上の英語教師には是非読んで欲しい、とのことですが、興味が出た時の必要箇所だけのつまみ食いもできます。)

著者のA.J.トムソン、A.V.マーティネット両著者とも非英語国民に対する英語教授の深い経験があり、江川氏は特に日本人読者向けに、「必要に応じアメリカ英語の語法を触れる」など、多くの訳者注を入れています。

パッと見はギョッとするお堅い一般文法書っぽくて、辞書代わりだなぁと思われるかも。でも、一旦英語でレターを書いたり喋ったりしようとすると、索引からの逆引きから没頭して、微妙なニュアンスの差がよくわかるのが面白く、連日ベッドタイムに貪ったことがあります。確か丸善で沢山手に取って、特別気に入ったので買いました。

外国人が何で戸惑うかがよく研究されていて、「うんうん、そういう用例で違いが知りたかった!」と思うことのオンパレード。

例えば、willbe going toの使い分け。onlyjustcan, could, may, might... 初心者でもよく使うし、どちらを使ってもあまり違わないこともあるけど、その意味だとこちらしかない…という例もある。

北米語と実はもっと広く世界中で使われている英国英語とでも違う(特に「may」にご注意。日本で教えているアメリカ英語の許可の意味での「May I ....?」は、英国では下手すると皮肉っぽいほど馬鹿丁寧になることも。「Could I ...」「Could you ...」のほうがどの英語でも無難な場合が多いです。)

日本語でも仮定や提案、依頼のときに、過去形のつもりではなくても「~したら」「~するなら」と過去形・現在形で微妙にニュアンス変えて話しますが、母国語ではあまり意識していない。教える側が意識しないことは漏れてしまう。学ぶ側は無意識のうちに混乱する。

外国人に母国語を教えた経験が長いと豊富なデータによるしっかりとした教授法が形成されるのだと思いました。

この本、今チェックしたら、私が買った88年の第4版が最後だったようで、中古で数冊出回ってます。言葉は日本語でなくてもどんどん変化しますが、ごく基本的なことはまだまだ有効(88年当時のネイティブ、まだ多くがご存命でしょうし…[わーい(嬉しい顔)])。

中身がリッチなので、専門的にやる場合以外はディレクトリとして辞書代わりに使うのがお勧めです[ひらめき]

ちなみにこちら↓は江川康一郎氏ご自身の著書。多くのプロ翻訳家が「座右の文法書」としてあげる本です。


英文法解説

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